高配当の米国株ETFを分散して購入する理由
ETFは複数のセクターと銘柄で構成されていますが、各ETFによって特徴があります。特定のセクターの構成比率に偏っているETFもあるため、複数のETFを組み合わせることで、リスク分散につながります。
有名な米国高配当株式ETF
次は、高配当ETFを代表するVYM、HDV、SPYDの特色です。ETFのセクター構成が各々ことなっているのがわかると思います。
バンガード・米国高配当株式ETF(VYM) バンガードが運用するETF。銘柄数420、経費率0.06%でセクター構成率は金融が最も高いが、多くのセクターを組み込み、バランスをとっている。
iシェアーズコア米国高配当株ETF(HDV) ブラックロックが運用するETF。銘柄数75、経費率0.08%でセクター構成率はエネルギー、生活必需品が高く、ディフェンシブの特色が強い。
SPDRポートフォリオS&P 500高配当株式ETF(SPYD) スパイダーが運用するETF。銘柄数80、経費率0.07%でセクター構成率は不動産、公共事業が高く、不動産リスクが高い。ただし、分配金の利率は3つのうちで一番高い。
高配当株式ETFのセクター構成比率
上記で紹介した3つのETFのセクター構成比率を表にしました。それぞれ主力のセクターが異なります。
セクター | HDV | VYM | SPYD |
---|---|---|---|
エネルギー | 21.35 | 8.6 | 10.88 |
生活必需品 | 14.52 | 14.4 | 8.38 |
ヘルスケア | 14.2 | 12.6 | |
金融 | 10.76 | 18.1 | 10.05 |
情報技術 | 6.6 | 10.4 | 10.04 |
資本財・サービス | 7.04 | 8.3 | 2.45 |
公共事業 | 6.67 | 9.1 | 12.82 |
通信 | 16.59 | 5.1 | |
一般消費財・サービス | 1.78 | 9.9 | 14.22 |
素材 | 3.5 | 3.33 | |
不動産 | 0.07 | 21.08 |
ETFの特徴を組み合わせてリスク分散
上記のように、ETFはたくさんの銘柄に分散していますが、セクター別にみると隔たりがあることがわかると思います。よりリスク分散をするために、それぞれの強み弱みを理解して、複数のETFを組み合わせることも有効ではないでしょうか。