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コロナショック とリーマンショックのCurrency Strength比較

エミンさんがコロナショック とリーマンショックの比較をツイートされていました。

ダウ平均の動きが非常にわかりやすいグラフです。 では、各国通貨の動きはどうなのか確認してみました。

確認方法は、Google FinanceのAPIを使って過去の通貨価格からCurrency Strengthを集計しました。

コロナショック発生からのCurrency Strength

ダウ平均が下がり始めた2月14日を基準にCurrency Strengthを集計しました。

コロナショック発生後、一時的にドル円102円と円高になりましたが、世界的にリスクオフの現金化が進んだのかドル高になりました。3月20日現在もドル高が続いています。

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コロナショック Currency Strength

リーマンショックの時のCurrency Strength

2008年9月15日から2008年12月31日の各通貨の強さをグラフにしました。

リーマン・ブラザーズ・ホールディングス(Lehman Brothers Holdings Inc.)が経営破綻した9月15日以降、日本円 > 米ドル > 各国通過と非常にわかりやすいグラフです。

リーマンショックによる米国政策と金融市場の状況の時系列は、次のwidipediaにまとまっています。

世界金融危機 (2007年-2010年) - Wikipedia

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リーマンショック currency strength

ざっくりと時系列をピックアップすると

  • 2008年9月
    • 9月15日 - リーマン・ブラザーズが連邦倒産法第11章適用を申請し経営破綻。負債総額6130億ドル(約65兆円)(リーマン・ショック
    • 9月29日 - アメリカ合衆国下院が緊急経済安定化法案を否決[5]。「世界恐慌の再来」を世界が危惧する事態に(議会指導部や大統領は採決は通ると楽観視していたが、下院議員たちはアメリカの伝統的な「自己責任」の価値観に基づき反対票を投じた)。
    • 9月29日 - 法案否決を受けてNYダウが史上最大の777ドル安となる。日経平均も暴落
  • 2008年10月
    • 10月3日 - 緊急経済安定化法がアメリカ合衆国下院でも可決し成立。米国政府は7000億ドルの公的資金を投入して不良資産を買い取ることを決定
    • 10月6日 - FRBが9000億ドルに資金供給を倍増
    • 10月7日 - 6日のNYSEでダウが1万ドル割れ(終値9955.50ドル)。円ドル相場一時100円台(中央値102円)。原油一時90ドル割れ。
    • 10月13日 - 日米欧5中銀はドル資金を無制限供給すると発表(担保が必要)[76]。
    • 10月16日 - 景気後退懸念から急落。NYダウ 8577.91ドル(-733.08ドル、-7.87%)、英FTSE 4079.59(-314.62、-7.16%)、他独DAX -6.5%、西IBEX35 -5.1%、仏CAC40 -6.8%。

コロナショックとリーマンショックの違い

双方の比較をすると、コロナショックは円高にならずドル高が続いています。豪ドルとNZドルはどちらの時も弱く、いったん下げてしまうとなかなか回復しない傾向がありそうです。オセアニア通貨のロングポジションを保有している場合、長期戦になり資金効率が悪くなる可能性があります。