iシェアーズ優先株式&インカム証券ETF(PFF)の積立投資をやめた、たった一つの理由
iシェアーズ優先株式&インカム証券ETF(PFF)の分配金は成長していない
ブラックロックが運用するETF、 iシェアーズ優先株式&インカム証券ETF(PFF)は年6%を超える高分配のETFです。しかし、長期的にETF価格(=株価)は上昇しておらず、S&P500にくらべてパフォーマンスは悪いです。
ETF価格(=株価)は上昇せず、リーマンショックの時は市場と同じように暴落しました。
分配金だけをみても意味がない
PFFは、年6%を超える分配金が魅力的です。しかし、上記のように価格が上がらないため、分配金の金額も上がりません。
次は、1単位あたりの年間分配金の過去実績です。PFFの分配金はほぼ横ばいに対し、VYMやHDVは上昇傾向です。
年度 | PFF | VYM | HDV |
---|---|---|---|
2015年 | 2.238881 | 2.149 | 2.87944 |
2016年 | 2.178028 | 2.206 | 2.699534 |
2017年 | 2.129794 | 2.4011 | 2.948988 |
2018年 | 2.16224 | 2.6492 | 3.094937 |
2015年1月に投資した場合のリターンは、次になります。
日付 | PFF | YVM |
---|---|---|
2015/01/02 | 39.61 | 68.73 |
2019/05/15 | 36.44 | 86.35 |
パフォーマンス | -9% | +25% |
期間中の分配金の総計は、9.408949ドル。分配金を加算しても、+15%ぐらいです。VYMは、分配金を加算すると40%です。相対的に比較すると、分配金の6%では足りません。
投資はパフォーマンスの最適化を優先する
ETFの価格上昇と分配率は、セットで考えましょう。仮につぎのようなETFがあるとします。
- 分配金6%、成長なし
- 分配金3%、成長率5%
2つのETFに投資したとして、15年後にはつぎのように1.38倍の差がひらきます。
PFFよりもパフォーマンスの良いETFが存在します。ゆえに、PFFへの投資をやめ、売却してVYM、HDV、SPYDに分散投資しました。