iシェアーズ優先株式&インカム証券ETF(PFF)の積立投資、毎月分配金をもらう【2019年5月更新】
米国株として、ETFがたくさん上場しています。その中でも、年間配当・分配金が高く、毎月もらえるのがiシェアーズ優先株式&インカム証券ETF(PFF)です。
毎月分配金をもらえますので、コツコツと積み上げたい人向けのETFです。分配金でさらにETFに再投資することで、複利的にETFを増やす→分配金を増やすこともできます。
iシェアーズ優先株式&インカム証券ETF(PFF)とは
ブラックロックのファンド概要には、次のように説明されています。
iシェアーズ 優先株式 & インカム証券 ETFは、米ドル建て優先株式・ハイブリッド証券を対象とした指数と同等の投資成果をあげることを目指しています。
普通の株式で運用するのではなく、優先株式というもので運用するETFと説明されています。
優先株式とは
優先株式とは、議決権がないor制限されている代わりに、配当(剰余金)が普通株式より多めにもらえる株式です。詳細は次の引用を参考にしてください。
優先株とは、種類株式の一種で、他の株式に比べて優先的地位を持っている株式のことをいいます。多くの場合、配当(剰余金)や会社清算時の残余財産を普通株より優先して受ける権利を有する一方、議決権に一定の制限が付された株式のことをいいます。逆に、普通株よりも劣る地位の株式を劣後株といいます。一般的に、優先株が上場されるケースは少なく、事業会社に対する支配規制のある金融機関などが引き受けるのが通常です。 引用元: 優先株│初めてでもわかりやすい用語集│SMBC日興証券
PFFが保有している優先株式
iシェアーズのホームページに、運用状況が公開されています。組み込み状況として組込銘柄、地域市場、業種を確認することができます。
銀行業・金融で、50%強をしめています。ついで不動産と保険業で、ここまでで80%となります。これらの業種を見ると、〇〇ショックがくると、ちょっと不安になりますね。
PFFの分配金
PFFは、年6%を超える分配金が魅力的です。
つぎの表は、1単位あたりの年間分配金の過去実績です。分配金は年々増えておらず、ほぼ横ばいに推移しています。
年度 | PFF | VYM | HDV |
---|---|---|---|
2015年 | 2.238881 | 2.149 | 2.87944 |
2016年 | 2.178028 | 2.206 | 2.699534 |
2017年 | 2.129794 | 2.4011 | 2.948988 |
2018年 | 2.16224 | 2.6492 | 3.094937 |
NISA枠で買付した時の想定
NISAの非課税枠の120万円でPFFを買付けたときの、想定効果です。 条件はつぎのようにします。
- 年間分配率6%
- 価格の値上がりは考慮せず
年度 | 分配金 | 海外税金考慮 | 累計 |
---|---|---|---|
1年目 | 7.2万円 | 6.48万円 | 6.48万円 |
2年目 | 7.2万円 | 6.48万円 | 12.96万円 |
3年目 | 7.2万円 | 6.48万円 | 19.44万円 |
4年目 | 7.2万円 | 6.48万円 | 25.92万円 |
5年目 | 7.2万円 | 6.48万円 | 32.4万円 |
5年後、分配金だけで32.4万円を受け取ることになります。節税効果は32.4万円 x 0.2 = 6.48万円です。 ただし、PFFの価格変動は考慮していません。過去の価格推移をみると、もしかしたら、下落するリスクもあります。
ざっくりですが、「120万円を投資して、5年後に150万円になる」と見通しです。
PFFは債券のかわりにならない
直近10年ぐらいのチャートを確認すると、2009年3月に大きく下がっています。リーマンショック後の最安値をつけた月です。
市場に大きく作用し、下落率も大きいです。しかし、ETFの価格自体は大きく成長することはありません。
特徴をまとめると次になります。
- 株式市場が下がると連動して下がる
- ETF自体の価格上昇は見込めない
- 債券の代わりにはならない
- 年間分配金は5%-6%ある
わたしの保有状況
PFFは105個保有中です。(2口座のNISA枠で保有)
毎月の定期買いをしています。
売却済です。
年月 | 保有数 | 受取額 |
---|---|---|
2018年11月 | 63 | 8.89ドル |
2018年12月 | 82 | 11.54ドル |
2019年1月 | 89 | 20.64ドル |
2019年2月 | 103 | 15.71ドル |
2019年3月 | 105 | 16.86ドル |
2019年4月 | 105 | 17.07ドル |
2019年5月 | 105 | 16.73ドル |
PFFを買い付けを考えている方は、次の記事も参考にしてください。アメリカの米国債や金利にも影響を受けます。
PFFをすべて売却
PFFはすべて売却しました。理由は、つぎの記事にまとめています。