トラリピの設定 豪ドル円の運用実績【2021年10月更新】
豪ドル円でトラリピ・トライオートFXをするときの設定を考えます。実際に2年間運用した実績も公開していますので、参考にしていただければと思います。
オーストラリアは、20年以上も連続で経済成長を続けています。リーマンショック以降でも、中国の経済成長の波にのり、資源国として鉱業が順調でした。一時期はスワップポイントも高く、スワップ目的で保有されている方もいました。 いまはアメリカの方が金利がよく、スワップポイントも高いです。豪ドルのスワップポイントの魅力は薄れました。
この記事の目次:
豪ドル円のトラリピ設定
直近2年のレンジを想定して、次の設定で運用中。
設定 | 値 |
---|---|
通貨ペア | 豪ドル円(AUD / JPY) |
売買手法 | 買い |
レンジ幅(pips) | 1000pips(10円) |
上限 | 84.75円 |
下限 | 74.75円 |
トラップ値幅 | 50pips(0.5円) |
トラップ本数 | 21本 |
利益幅 | 900円 |
トレール設定 | あり |
次のグラフは2017年6月からの利益です。 一時期85円以上のレンジでも、トラリピを設定していました。 85円以下に下がってからは、上下をくりかえしていたため利益が順調に伸びています。
グラフの2018年12月に大きく利益が下がっていますが、85円以上の買いポジションで含み損が大きくなったため、損益確定をしました。(年末の利益調整のため、損益確定しています)
上記のレンジ外は、状況に応じて発動するかどうか考え、一時的な円高なのか、または世界景気のトレンド変換、政策変更などを見極めて発動します。
豪ドル円のトラリピ 設定の考え方
次のチャートをみると、75円 - 100円ぐらいをレンジです。市況によっては、100円近くまで円安になることもあります。市況がリスクオン(=積極的に投資)になり、理由もなく90円をこえることもありえるので、どこまで追従するかは、ご自身で判断ください。
直近1年では85円ぐらいが上限でしょうか。
わたしは、上の図の①のレンジ内でトラリピの設定をして、稼働しています。 実際の設定は、次の記事に記載しています。
①のレンジより少しずれていますが、次の設定になります。
- 74.75 ~ 84.75 21本 利益金額 900円
②のレンジは、ロスカットして損失確定しています。再稼働するかどうかは、市況をみて実施します。
レンジ幅は大丈夫?
少しだけ期間を伸ばしてチャートを確認します。過去をさかのぼってみると、レンジは広がります。
上記は、アベノミクス以降のチャートです。アメリカの政策金利の上昇により、豪ドル・ドルの為替の影響もあり、豪ドル円はそこまで円安にはなっていないというのが、わたしの考えです。
リーマンショックのときは、50円ぐらいまで円高にふれたこともあります。オーストラリアは、比較的に安定した経済成長を続けていますが、〇〇ショックなど、世界経済全体の影響をうける可能性もありますので、油断せず運用をしたいところです。
ロスカットにならないようにするには
上記のように、過去のチャートからレンジを想定するのは誰でもできますが、未来を予想するのは非常に困難です。とくに長期で運用するばするほど、レンジを外れる可能性は高くなると思います。
万が一に備え、余裕資金でかつ証拠金も推奨額よりも多めに用意しておくことをおすすめします。
もし、レンジ幅に対して、証拠金が足りないようなら、本数を減らし含み損を多少なり抑えたり、強制ロスカットの金額を下げたりするのもひとつの方法です。資金が追加で用意できたタイミングで、本数を増やせば良いだけです。
取引量も1000通貨から設定可能です。はじめて運用する場合は、1000通貨で運用を開始し、慣れてきたタイミングで、同通貨&同レンジでトラリピ設定を追加するのもありです。
豪ドル円の利益幅
トラリピ設定をするとき、レンジ幅の設定ともう一つ重要なことがあります。それは、利益幅です。たとえば、75円で買っていくらで売れば利益を最大化できるかです。
次のグラフは、2018年の1年間の相場で、利益幅を10銭から1円まで設定したときのバックテストです。(トレール設定なし)
利益幅は1円にしたとき利益が大きくなりました。
バックテストはトライオートFXのテストサイトの結果です。次の記事で、バックテスストの説明をしていますので参照ください。