トラリピの設定 ドル円の運用実績【2021年10月更新】
FXのメジャー通貨ペアでもあり、ユーロ・ドルについでメジャーなドル円の組み合わせです。 メジャー通貨ゆえに、世界の景気動向にも影響をうける通貨です。ゆえに、トラリピ 中でも通貨ペアとしては、上級者向けだと思います。
ドル円は2000年以降、かなり動きのある通貨です。自民党政権から民主党政権に代わり円高誘導されたり、再度の政権交代で円安に戻ったりしています。(=アベノミクス)
そんな、政治にも影響をうける通貨ペアですが、トラリピ で運用しています。
わたしのトラリピ設定
直近2年のレンジを想定して、次の設定で運用中です。119円以下は順張りになるように、0.1円間隔でトラップを仕掛けています。
設定 | ドル円(USD / JPY)① |
---|---|
売買手法 | 買い |
レンジ幅(pips) | 480pips(4.8円) |
上限 | 113.80円 |
下限 | 109.00円 |
トラップ値幅 | 20pips(0.2円) |
トラップ本数 | 25本 |
利益幅 | 500円 |
トレール設定 | あり |
2017年1月から実際に運用した結果が次のグラフです。2017年はレンジ内で上下に振れたため、安定的に利益を積み上げました。しかし、2018年に入ってからは下落→上昇のトレンドがはっきりしていたため、利益はあまり伸びませんでした。
為替がレンジ内におさまっていても、上下に振れないと利益がでないのが、トラリピの特徴でもあります。
上記のレンジ外は、状況に応じて発動するかどうか考え、一時的な円高なのか、または世界景気のトレンド変換、政策変更などを見極めて発動します。
ドル円のトラリピ 設定
直近2年をみると、ある程度のレンジが見えてきます。
次のチャートをみると、105円 - 115円ぐらいをおさえておけばいい感じのトラップが発動するはずです。
わたしは、上の図の①のレンジ内でトラリピの設定をして、稼働しています。 実際の設定は、次の記事に記載しています。
①のレンジより少しずれていますが、次の設定になります。
- 109.00 ~ 113.80 25本 利益金額 500円(トレールあり)
②のレンジは、状況に応じて発動するかどうか考えます。一時的な円高なのか、または世界景気のトレンド変換、政策変更などを見極めて発動します。
特に、アメリカの政策金利は重要です。現状、段階的に上がってきており、あと何回かFOMCで提言されることもあります。FOMCの声明は、チェックした方が良いです。
ゆえに、トラリピは「完全な放置にすべきではない」と思います。政治・経済の情報はチェックし、自身で適切な判断ができるようにしましょう。
少しだけ期間を伸ばした時の考慮
上記のように、直近2年で考えると105円 - 115円で良いように考えてしまいます。 もう少し、過去をさかのぼってみると、レンジは広がります。
上記は、アベノミクスが落ち着き、一旦下落した後のチャートですが、振れ幅はかなり大きいです。
民主党政権→自民党政権に交代し、アベノミクスからみると上記のような動きになります。 為替は、政治・政策に大きくて作用して動きますので、もし逆張りで押しとおすと、運用が破綻してしまうので注意が必要です。 この辺り、2000年-2010年のFXブログを探してみると、その時の惨状がわかると思います。 また、トラリピのデメリット&リスクにもなりますので、知見を広げておきましょう。
ロスカットにならないようにするには
上記のように、過去のチャートからレンジを想定するのは誰でもできますが、未来を予想するのは非常に困難です。とくに長期で運用するばするほど、レンジを外れる可能性は高くなると思います。
万が一に備え、余裕資金でかつ証拠金も推奨額よりも多めに用意しておくことをおすすめします。
もし、レンジ幅に対して、証拠金が足りないようなら、本数を減らし含み損を多少なり抑えたり、強制ロスカットの金額を下げたりするのもひとつの方法です。資金が追加で用意できたタイミングで、本数を増やせば良いだけです。
利益が積もれば、ロスカットラインは下がる
トラリピの良いところは、利益は小さいですが積み上げると大きくなることです。私はトラリピを開始したときは資金100万円でしたが、2年間でドル円だけで+20万円の利益を積み上げています。つまり、3年目の資金は120万円と考えることができ、ロスカットになりにくくなります。
トラリピは、欲に負けずに長期間つづけることで、ロスカットのリスクを低下させることができます。最終的には、初期当初の資金回収(資金 < 累計利益)が終われば、あとは「利益が利益を稼ぐ」システムを手に入れることになります。