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トラリピ設定のリスクは「レンジ相場」から外れること

マネースクエアに登録し、すぐに「トラリピ設定をするぞ!」という方、冷静になってリスクを確認しましょう。 「ブロガーの〇〇さんと同じ設定だから大丈夫!!」という方ほど、冷静に。

投資・相場に参加する以上、自己責任です。ノーリスクではありません。 事前にリスクを確認し、いざ下落相場になったときに冷静にいられるかどうかで、長期的なリターンが変わってきます。

起こりそうな出来事は事前に知っておくことで、いざという時の行動を決めておきます。そうすることで、冷静に対応できるようにしましょう。

投資の基本は、「リスクと付き合う」ことです。リスクが何なのか考え、その対策を事前に用意しておけば楽しい投資となります。

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トラリピとトライオートFXのリスクは、レンジ相場崩れ

トラリピの基本は、レンジ相場を前提とした売買

トラリピとは、為替相場に張り付いて、チャートやテクニカル指数を見ながらトレードするのではなく、「このくらいの範囲で相場が動きそう」とレンジ相場を想定し、予想するところにいくつもの罠(トラップ)を仕掛けます。

一度設定をしてしまえば、あとはリピート機能が自動で売買を繰り返します。想定した範囲内で、為替が上下に動いている間は、放置させてコツコツと利益を積み重ねていく売買設定です。

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トラリピの危険なところは、この「このくらいの範囲で相場が動きそう」とレンジ相場を想定が外れた場合です。

レンジが外れた場合、どういうことになるのか考えてみましょう。

買いトラリピ設定

トラリピ設定をするとき、月足・週足のチャートを確認して、長期間でレンジ相場かどうか判断すると思います。

次のチャートは、ここ2年間のドル円相場のチャートです。仮に105円〜115円の買いトラリピを設定したとしましょう。

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買いトラリピ設定

買いトラリピ設定の上限を越えた場合、利益が積まれない不安

トラリピ設定の上限、115円を越えたとします。

設定上、次のような状態になります。

ポジションと利益

  • トラップ発動なし、買いポジションなし
  • このまま上昇したとしても、利益はうまれない

心理的状況

  • 利益が発生せず、他の投資家に遅れをとってしまう感情
  • リスクをとって、上限を上にあげたい衝動

この場合、利益が生まれない「焦り」が強くでてくると思います。

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買いトラリピ設定の上限を越えた場合、利益が積まれない不安

買いトラリピ設定の下限を下まわった場合、評価損が大きくなる

トラリピ設定の下限、105円を割ってしまったとします。

上記の「上限越え」より、厳しい状況だと思います。

設定上、次のような状態になります。

ポジションと利益

  • 全トラップ発動、買いポジションが全て含み損
  • このまま下落すると、含み損拡大
  • 最悪、ロスカット

心理的状況

この場合、ロスカットの「恐怖」が強くでてくると思います。

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買いトラリピ設定の下限を下まわった場合、評価損が大きくなる

レンジを外れるときは、想像以上に突き抜ける(特に円高

次のチャートは、2019年1月3日の7:00ごろのチャートです。109円から104円台まで垂直に下落しました。

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急激な変動

主要国の指数発表などにより、リスクオフとなり円高になることがあります。そのようなときは、緩やかな変動ではなく、急激に相場が動きます。「下り最速」です。

さらに怖いことは、取引会社によっては値段が飛んでしまい、指値注文が通らないことがあります。

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トライオートFX:値段が飛んでしまい発注エラー

場合によっては、自動売買が停止してしまうこともありますので、急激な変動があったときは口座にログインして確認しましょう。

「下がったときは、資金を追加すれば大丈夫でしょう?」という方がいますが、急落がおこると業者のシステムが遅くなり、入金に時間がかかることがあります。資金を十分に入金することでリスクを回避する場合は、あらかじめ入金することをおすすめします。

ロスカット対策を考える

リスクとなる行為は、事前に考えていたレンジを超えたトラップの追加です。この例では、115円以上に買いのトラリピを設定してしまうことで、円高トレンドとなった時の含み損に耐えきれなくなります。事前に想定したレンジと、資金(=証拠金)はセットで考えましょう。もし、リスクを許容するのであれば、撤退する価格(ロスカットライン)なのか資金を追加するのか、リスクを軽減する対策を同時に実行しましょう。

レンジ内でもリスクは存在する

レンジ内でもリスクは存在します。順調に利益を積み上げると、「もっと利益が欲しい!!」という感情が生れます。お金に対する「欲」です。

この時、取りそうな行動は「同じトラリピ設定を追加して、利益を倍にするぞ!!レンジ内だから大丈夫!!」と考えるかもしれません。

こうなると、レバレッジが上がってしまい、レンジ内にも関わらず、ロスカットのリスクが増大します。資金を追加したとしても、自身が許容できる含み損を大きくこえるかもしれません。

自身の「欲」からくる、安全性崩壊には気をつけましょう。

政治経済のニュース・各国の政策金利は必ずチェック

トラリピやトライオートFXは、自動売買で「設定すれば、放置でも良い」という人もいます。しかし、上記にも書いたようなレンジ相場から外れる原因も、しっかりチェックする必要があります。

通貨ペアを選んだら、その通貨の国だけでも中央銀行が発表する政策金利GDPなど、経済に関わる主要指数はチェックし、為替変動が長期的にどう動きそうなのか考えておきましょう。

この国の通貨は「経済的にも安定しているし、金利は緩やかに上昇しそうだ」「インフレが強くなってきたので、金利引き締めそうだ」ぐらいの感覚でも良いので、基本的な知識とニュースのキャッチアップは必要です。

特にアメリカのFOMCが発表する、政策金利の利上げ・利下げ観測は、為替に大きな影響は与えます。

何事も事前に考えておく

どうでしょうか、上記のようなことが想像できたでしょうか。

投資の基本は、「リスクと付き合う」ことです。リスクが何なのか考え、その対策を事前に用意しておくことです。

下落時の対策として、十分な証拠金であったり、〇〇円でロスカット設定しておく、など決めて機会的に設定しておくことです。トラリピの良いところは、ロスカット設定ができることろです。

また、歴史上の相場チャート&マクロ経済の確認など、自身でできる知識習得はすすんで行いましょう。

いま運用している設定は次の記事に書いていますので、参考にしてください。

M2J トラリピ設定と運用実績[2018年12月更新] - ヒト・モノ・カネをGrowthhackせよ